中古リフォームと新築どっちがいい?メリット・デメリットを解説

住宅の購入を検討する際、新築を建てるか、
中古住宅を購入してリノベーションするのが良いか迷うこともあるのではないでしょうか。

 

そこで、新築と中古物件のリフォームそれぞれのメリット・デメリット、費用に関する比較をご紹介します。

 

新築のメリット

 

間取りや設備も自由に決めることができる

新築、特に注文住宅では一から家を建てるため間取りや配管などの設備も自由に決めることができます。

 

また、家の形状も好きに決めることができるため、建物の広さを敷地内である程度自由に決めることができたり、
中庭を作るなど庭の場所も好みに合わせて設計することができます。

 

耐震構造がしっかりしている家に住むことができる

新築物件では現在の耐震基準での建築となりますので、耐震構造がしっかりとしている家が建つことになり、
安全面を確保した家に住むことができます。

 

加えて、断熱性の高い家が多くなっていますので、夏や冬の冷暖房効率が良くなり、
光熱費を節約できるなど住みやすく安心な家づくりが可能となっています。

 

新築のデメリット

 

住み心地がイメージしにくい

新築は家の中からの風景や家の外観、近隣との調和など、家が出来上がってみないと分かりにくい場合があります。
2階からの景色など、家の中からの景色は中古物件に比べてイメージしにくいと言えるでしょう。

 

外観や住み心地に関しては十分なシミュレーションが必要です。

 

価格が高い

新築は中古に比べて価格が高いという点で迷われる方が多いのではないでしょうか。
新築は中古リフォームに比べて1000万円ほど価格が変わることもありますので、しっかりと検討する必要があります。

 

注文住宅の場合は住めるまで時間がかかる

特に注文住宅では依頼してから住むまでにかなり時間がかかってしまうことがあります。
ライフステージにより新築を建てたい場合は住み始めるタイミングも念頭にいれてプランを立てることが大切です。

 

中古リフォームのメリット

 

価格が安い

中古リフォームの最大のメリットは新築に比べて価格が安いという点です。
リフォームの規模にもよりますが、新築に比べて1,000万円程度安くできると言われています。

 

中古の場合、既に家は建っていますので、費用をかけなければ住めない、ということもない点でも安心です。

 

予算と好みに合わせてリノベーションができる

予算に合わせてリフォーム箇所を増やしたり減らしたりすることもできるという金銭面での自由度も大きなメリットです。

 

中古物件はある程度自由に間取りや設備の変更が可能です。
予算に合わせて理想の家づくりができてしまう点もメリットの1つです。

 

中古リフォームのデメリット

 

建物と設備が古い

中古住宅の築年数によっては建物と設備の老朽化が目立つことがあります。

 

水道管などが老朽化している場合はその分リフォームが必要な場合があり、
予算以上の費用がかかってしまうこともあります。

 

また、古い家は現在の耐震基準を満たしていない場合もありますので、
特に1981年以前に建てられた建物の場合は耐震工事も行う必要があります。

 

家の形を変えることは難しい

リフォームでは増築もできますが、土地が限られている場合、
庭の位置や家の形を大幅に変更することは難しいと言えるでしょう。

 

物件探しの際は、家の形や玄関、庭の位置は変えないことを前提に条件や好みに合った物件を購入する必要があります。

 

新築と中古リフォームの税金での違い

税制面では一般的に中古物件をリフォームした方が有利であると言われています。
それは、新築と比較して中古の建物の方が固定資産税評価額が低いためです。

 

固定資産税は一般的に「固定資産税評価額」に対して1.4%の税率が課せられますが、
固定資産税は新築から3年ごとに再評価され、木造一戸建ての場合は20年程度で下限の20%程度まで下落します。

 

また、省エネリフォームやバリアフリーリフォームなど、
一定の条件を満たせば固定資産税の減額措置を受けることもできます。

 

新築と中古リフォームの費用の違い

費用面では新築の方が中古リフォームよりも高額になるケースが多いといえます。

 

物件のエリア、築年数、広さ、リフォームの内容などの条件により費用は大きく変わりますが、
一般的に新築は中古物件のリノベーションよりも一戸建てで約600万円程度～約1,000万円程度高く、
マンションでは約1,500万円程度～約2,500万円程高くなり、
費用面では中古物件のリノベーションの方が圧倒的にお得であると言えます。

 

リフォームローンと住宅ローンの違い

 

リフォームローンは増改築や修繕工事の際に利用可能

リフォームローンは住宅の増改築や修繕を目的とする工事の際に利用できるローンです。

 

リフォームにはさまざまな工事がありますが、リフォームローンではすべての工事が対象となっており、
比較的自由に活用することができます。

 

ただし、リフォームローンは新築住宅を建てる場合には利用できませんので新築の際は住宅ローンを利用しましょう。

 

住宅ローンはリフォームと新築どちらにも利用可能

住宅ローンは基本的には新築を建てる際や土地購入、新築・中古のマンション、
一戸建ての購入費用の融資を受けることができます。

 

リフォーム費用のために住宅ローンを新規契約することは出来ませんが、
条件によっては追加融資としてリフォーム費用を住宅ローンで借りることもできます。

 

一体化ローンとは

一体化ローンとは住宅の購入費用とリフォーム費用をまとめて融資を受けることができるローンです。

 

中古住宅を購入してリノベーションやリフォームを行いたいという場合に利用できるローンで
住宅ローンとリフォームローンを別々に申し込まずに済むという便利なローンです。

 

住宅ローンとリフォームローンが一本化しているため、引き落とし日も金利も同じで、
月々の返済額も2つ別々に返済するよりも抑えられるというメリットがあります。

 

暮らしの形に合わせて理想の住まいを選びましょう

新築とリノベーションの違いは、費用や税制の面だけでなく、立地や家族の想いなど、
費用や条件以外の要素も大きなポイントとなります。
それぞれのメリットとデメリットを照らし合わせて、暮らす方にとって最も良い住宅の形を選ぶのがおすすめです。

 

中古住宅のリフォームの際に、できることとできないこと、
費用面で迷ったら一度リフォーム会社に相談してみることをおすすめします。