一戸建ての浴室・バスルームのリフォーム方法と費用相場

バスルームは一日の疲れを取るリラックスの場所。
しかし毎日使うため一定期間が過ぎると老朽化し、快適に使い続けるにはリフォームが必要になります。

 

一戸建て住宅の浴室リフォームでは、「どんな工事になるのか?」「費用はどれくらいかかるのか?」「工事日数は?」といったことが気になるのではないでしょうか。

 

そこで、一戸建て住宅の浴室・バスルームのリフォーム方法や費用相場についてご紹介します。

 

浴室リフォームのパターン

浴室リフォームを検討しているとき、業者に聞かれることの1つが、現在の浴室がユニットバスか在来工法なのか、ということです。
そこからさらにリフォーム後の浴室をユニットバスにするか、在来工法にするかを聞かれます。

 

ユニットバスは工場で生産された浴室を現場で組み立てるタイプの浴室で、最近一般的に見られるタイプです。

 

在来工法（在来浴室）は建物の空間に合わせて取り付けた浴室のことで、昔の浴室で良く見られたタイプです。

 

ユニットバス→ユニットバス

現在の浴室がユニットバスを使用しており、新しいユニットバスに交換する工事です。
近年の浴室リフォームで最も一般的なリフォーム方法です。

 

ユニットバスからユニットバスの交換リフォームの工事期間は2程度～3日程度です。

 

在来浴室→ユニットバス

在来工法で造られた浴室からユニットバスへリフォームする工事です。

 

古い浴室をリフォームする際に用いられることが多く、ユニットバスにすることで寒い浴室を冷えにくく暖かい浴室にすることができるため、ヒートショック対策にも有効です。

 

在来浴室からユニットバスへのリフォームの工事期間は5日程度～6日程度です。

 

在来浴室→在来浴室

現在が在来工法の浴室で、リフォームも在来工法で行う場合です。
檜風呂や複雑な形状の浴槽など、ユニットバスの規格ではない場合には在来工法でリフォームします。

 

在来工法の工期は工事の内容により変動しますが、2週間程度～1ヶ月程度かかると考えておきましょう。

 

ユニットバスと在来浴室のメリット・デメリット

ユニットバス、在来浴室にはそれぞれメリット・デメリットがありますのでご紹介します。

 

ユニットバスのメリット

・気密性が高く冬場のお風呂の寒さを軽減できる
・防水性が高く水漏れリスクが低い
・脱衣所と浴室の段差を少なくすることができる
・浴槽と洗い場の段差を軽減できる
・浴室が明るくなる
・滑りにくい素材など機能性素材もある
・継ぎ目がなく、掃除がしやすい

 

ユニットバスのデメリット

・サイズに規格があるため希望のユニットバスが入らない可能性がある
・在来浴室よりも狭くなる
・各メーカーにデザインに差はほとんどなく、デザインのバリエーションが少ない
・素材やデザインなど、個性的な浴室は作ることができない

 

在来浴室のメリット

・浴槽の形やサイズの要望を叶えられる
・浴槽の素材を希望の素材にすることができる
・タイルの色など好きなタイルを選ぶことができる
・部分的な補修が可能で、修理内容によっては補修費用が安くなる可能性がある

 

在来浴室のデメリット

・気密性が低く冬場は浴室が寒い
・こだわりを詰め込むと費用が高くなる
・老朽化すると漏水のおそれがある

 

機能性ならユニットバス、こだわりなら在来浴室

ユニットバス、在来浴室それぞれのメリット、デメリットをご紹介しましたが、実際にどのように選んだら良いのでしょうか。

 

浴室の工法の選び方としては機能を重視するならユニットバス、デザインなどこだわりを重視するなら在来浴室がおすすめです。

 

ユニットバスは温かい浴室でヒートショック防止にもなるほか、床が滑りにくい素材やひんやり感を感じにくい素材など、さまざまな機能性商品が登場しています。

 

さらに掃除・お手入れも簡単ですので、機能面を重視するならユニットバスがおすすめです。

 

一方、在来浴室は自由なデザインが可能です。
浴室の形や窓の大きさも自由に決めることができますし、水栓やシャワーも自由に選択できます。

 

さらに、檜風呂や猫足のバスタブ、変わった形状の浴槽も実現可能です。
こだわりのデザインや高級感のある浴室にしたい場合は在来浴室がおすすめです。

 

浴室リフォームの費用相場

浴室リフォームはユニットバスの場合は浴室のグレード、在来浴室の場合は工事内容により大きく変動しますが、平均的な費用相場は以下となります。

 

・ユニットバスの交換リフォーム…約50万円程度～約150万円程度
・在来浴室からユニットバスへのリフォーム…約65万円程度～約150万円程度
・在来浴室から在来浴室へのリフォーム…約50万円程度～約200万円程度

 

浴室リフォームの工事スケジュール

 

ユニットバス交換リフォームの工事スケジュール

1日目:浴室解体、給排水管工事・電気工事
2日目:ユニットバス搬入・組み立て
3日目:浴室ドア周辺の工事・内装工事

 

脱衣所の内装工事などはさらに数日期間を要します。
浴室で水が使えない期間は約3日間程度となります。

 

在来浴室からユニットバスリフォームの工事スケジュール

1日目:解体工事
2日目:給排水管、電気、土間コンクリート打ち工事
3日目:養生
4日目:ユニットバスの搬入・組み立て・換気扇工事
5日目:配管工事、内装工事
6日目:浴室ドア据付、内装工事

 

在来工法をユニットバスにする場合、土間コンクリートの打設工事があり、コンクリートが固まるのに約1日かかるため、ユニットバスよりも日数がかかります。

 

浴室で水が使えない期間は約6日間程度です。

 

戸建て住宅の2階に浴室を作る場合の注意点

2階に浴室を作り1階を広く使いたい、ということもあるのではないでしょうか。

 

2階に浴室を移動させることで洗濯の導線が楽になったり、1階の来客スペースと2階の居住スペースを分けることができる、というメリットがありますが、一方で気をつけておきたいこともあります。

 

1つ目は費用面です。

 

一般的に一戸建ての水回り設備は1階に設置することが想定されているため、2階に浴室を移動する場合には配管の延長工事が必要です。
配管工事に加えて1階の浴室を撤去し、お部屋にリフォームしなければなりませんのでその分の費用が上乗せされます。

 

次に、水圧が弱くなるという点です。
特にオール電化の場合、多くの場合給湯器を1階に設置するため、水圧が弱くなってしまう可能性があります。

 

浴室リフォームは複数の業者から見積りを取りましょう

浴室リフォームについてご紹介しました。

 

リフォームを検討する際にはリフォームの条件を取り揃えた後、複数の業者から相見積りを取るのがポイントです。

 

複数業者の見積りとプランを比較して、最も条件に合っているプランの提案や情報提供など、安心して任せられそうなところと契約すると失敗が少なくなります。

 

地域を施工エリアにしている業者をネット等で探すと共に、公式サイトの施工事例などをチェックして気になる業者は相談フォームから問い合わせてみると良いでしょう。