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配管リフォーム工事の費用相場と配管の耐用年数・リフォームの注意点

トイレやお風呂、キッチンなど、水回りには配管が欠かせません。
しかし、水道管は滅多に目にしない部分であり、気づかないうちに老朽化している可能性があります。

 

キッチンのリフォーム等で配管を移動したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、水道管のリフォーム等についてご紹介します。

 

配管は壁又は床に設置されている

配管は壁内に配管を設置する壁給水・壁排水と床に配管を設置する床給水・床排水の2種類があり
それぞれメリット・デメリットがあります。

 

壁から給水・排水するメリットとデメリット

壁に給排水管を設置すると配管のほとんどが壁の内部に入るので
見た目がすっきりとし、収納スペースも確保する事ができます。

 

一方、リフォーム等で新しく配管を設置する場合には壁を壊す必要があり
床からの給排水に比べて費用が高額になります。

 

また、元栓も壁の中に収めることが多い為
その場合は水量を調整できない等のデメリットもあります。

 

床から給水・排水するメリットとデメリット

床に給排水管を設置するメリットは勾配が十分に取れることで
排水が詰まりにくく流れやすいという点です。

 

また、床下のスペースを使って排水管の大きさを上げることも出来ます。
床排水はトイレやキッチン等の水以外の物が流れることを想定する部分に向いています。

 

リフォームの際は床を工事するだけで排水管を引き出すことが出来るので
工事費用を抑えることも可能です。

 

床給排水のデメリットは、洗面台やキッチンのシンク下の収納内に配管が通る為
その分収納スペースが狭くなる点です。

 

配管の耐用年数

配管の耐用年数は約20年程度~約30年程度です。
配管は家が建てられた年代によって使用されている素材が異なり、耐用年数も低い為交換の必要があります。

 

金属管

・鉄管(鋼管)
以前主流だったのがこの鉄管です。
丈夫で耐震性もありますが、錆に弱く古くなると水が赤くなったり、鉄の臭いがする事があります。
耐用年数は約15年程度~約20年程度です。

 

・銅管
銅管は熱に強く、給湯管として利用されてきた素材です。
現在では熱に強いポリエチレン管に取って代わられています。
耐用年数は約20年程度~約25年程度です。

 

硬質ポリ塩化ビニル管

近年主流の塩ビ管は耐用年数が約20年程度~約25年程度で、いくつかの種類が存在します。

 

・硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)
グレー色の配管でコストが安く耐久性が高い為幅広く使用されています。
温度変化に弱い為、給湯用や寒冷地での使用は不向きです。

 

・耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管(HIVP管)
耐衝撃性がありますが、熱や急激な温度変化に弱い為、給湯用や凍結の可能性のある寒冷地では向きません。

 

・耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管(HTVP管)
耐熱性のある塩ビ管で、最大90℃までの温度に使用することができます。

 

お家の配管が鉄管の場合は樹脂製への交換がおすすめ

古い住宅は配管が鉄管(鋼管)になっている場合があります。

 

鉄管は錆びやすく、錆が原因でピンホールという小さな穴があくこともあります。
ピンホールはテープを巻き付けて応急措置をすることができますが
いずれにせよ老朽化していることには変わりありませんので、塩ビ管へのリフォームがおすすめです。

 

配管リフォームの注意点

 

マンションの配管リフォームは大規模な工事になりがち

配管リフォームは一戸建て住宅よりもマンションの方が大規模になる傾向があります。

 

マンションには構造躯体の上に床材を設置するケースと
躯体の上に空間を作りその上に床を作るケースがあります。

 

前者の場合、工事が難しく、床下だけではなく
壁の中に配管を通さなければならないケースもあります。

 

また、マンションの管理組合の規定により
配管リフォームが出来ない場合もありますので注意が必要です。

 

マンションのリフォームの際には事前に管理規約のチェックと
管理組合への確認は行っておくようにしましょう。

 

エアコンの配管はガス漏れに注意

エアコンの配管リフォームはガス漏れに要注意です。

 

エアコンは配管の中に冷媒ガスを使っており、これによって空気を冷やしています。
冷媒ガスに漏れが発生すると、エアコンの不具合につながってしまうことがありますので
エアコンの配管リフォームをする際に

 

経験豊富な業者に依頼するようにしましょう。

 

排水マスの交換が必要な場合もある

排水マスとはいくつかの排水管を1箇所にまとめている場所です。
排水マスが劣化している場合には交換が必要です。

 

配管リフォームの費用相場

 

給水管リフォームの施工費用相場

水道管交換の費用相場はおおよそ10万円程度です。

 

水道管のリフォームは配管を設置している箇所がむき出しになっているか
壁内を通しているかによって費用が変わりますので事前に見積もりを取っておきましょう。

 

排水管交換の費用相場は1mあたり約15,000円程度が相場です。
排水管のリフォームも施工箇所の状況によって変わる為
事前に現地調査と見積もりをとっておくと安心です。

 

水道管の移設工事は宅内工事のみであれば約50,000円程度が相場です。

 

マンションの配管工事の施工費用相場

マンションの配管工事は一戸建て住宅に比べてやや高くなる傾向があり
給排水管両方の移設工事では約40万円程度が相場となります。

 

配管の改修を行う場合、壁や床の取り外し工事
復旧工事が必要になりますので、約70万円程度が相場です。

 

マンションの場合、かなり大掛かりな工事になる傾向がありますので
費用を抑えたい場合はリノベーションや水回りのリフォームと同時に行うのがおすすめです。

 

エアコンの配管移設工事の施工費用相場

エアコンを部屋内の別の場所に移したり、他の部屋に設置する場合の費用相場は
冷媒配管が4mの場合、約18,000円程度が相場です。

 

エアコンは室内機と室外機の間に冷媒ガスを用いて熱を移動させ
部屋の温度を下げたり上げたりする仕組みですが
冷媒ガスの漏れを防ぐ為に銅製の配管を利用しています。

 

配管移設の際には配管からガスを回収し、配管を曲げ直し再びガスを注入しますが
一度曲げた配管を曲げ直すとガス漏れが起こりやすくなります。

 

その為、エアコンを移設する際には配管を再利用せず
新品に交換した方が良いと言われています。

 

配管リフォームは水回りとセットで行うとお得

水漏れや錆びなど、具体的な不具合がある場合は
早急に配管リフォームをした方が良いですが
老朽化による配管リフォームの場合はタイミングを検討するのがおすすめです。

 

配管のみのリフォームでは床や壁を交換する必要があります。

 

配管の交換だけは費用が数千円程度で済むとしても
その周辺の解体や復旧工事で100万円以上かかってしまうこともあります。

 

配管リフォームのためだけに壁や床を壊すのは効率が悪い為
水回りの交換をする際に同時にリフォームしてしまった方がお得です。

 

配管は生活必需品の重要な設備。
適切な時期に交換リフォーム出来るよう、あらかじめリフォーム計画に組み込んでおきましょう。

熊本市の家のリフォームは株式会社肥後すまにお任せください。


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